ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

身近な光と目の病気、そしてブルーベリー

2015.06.01


皆さん、こんにちは。今年に入りまして、ようやく3回目のコラムです。

私達の身近には、様々な光が存在しています。例えば、太陽の光、電気の光、携帯電話の光、今私が使っているパソコンの光・・・、数え切れないほどの光が私達の身近に存在しています。光は「モノを見る」ために重要・・・というよりも光がなければ、私達は、「見る」ことが出来ません。

ただ、強い光を見過ぎる、眼にとって有害な光(紫外線やブルーライト)を浴びすぎる、見過ぎるというのは、眼にとっては、負担になり、よくありません。以前もブルーライトとブルーベリーの可能性を書かせて頂きました(第10回「ブルーライトとブルーベリー」)。 

一方、日本での中途失明原因疾患の第3位に属する「網膜色素変性症」という病気があります。日本でも難病指定されているこの病気は、遺伝が原因であり、徐々に視力が失われていくという怖い病気です。進行が早い方もいれば、幼少期に発症してから40代で視力を失うという方もいらっしゃいます。現在、10万人に18.7人の患者様がいらっしゃる、この病気ですが、残念ながら、明確な治療法は存在していません。いかにこの病気の進行を遅らせるか、眼にとって負担のない生活をおくるかがカギとなってきます。

この病気の進行を早めてしまう一つの原因が「眼にとっての悪い光」です。そこで膜色素変性症の動物実験モデルとして知られる、過剰な光刺激をマウスへ与え、網膜を傷害させます。ところが、北欧産野生種ブルーベリーを摂取したマウスは、網膜のダメージを軽減することがわかり、さらに、その結果、視機能の維持に役立つことが新たに明らかになりました。

このような研究結果があると少しでもブルーベリーが人々の生活に役立つことがわかります。ただ、ブルーベリーを摂ることも重要ですが、まずは、紫外線を浴びすぎない、パソコン・スマートフォン・ゲームなどは時間を決めて行う等の周りの生活習慣から変えていくことが大切ですね。


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寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所