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ブルーベリーの品種

ハイブッシュブルーベリー(原産地アメリカ北部)

ハイブッシュブルーベリーハイブッシュブルーベリーは、樹高1.5〜2.5m、落葉生灌木で、小果樹類に分類される。花は1cm以内のこの小型で釣鐘または壺状、色は白またはピンクの小花が枝先に房状に着生、4月下旬から5月中旬に開花する。果実は直径1〜1.7cm、果重1〜4gの小果、6〜7月に成熟する。葉及び新梢葉、4月上旬より開花に先立って成長を開始する。8月上旬までに伸張を停止した発育枝の枝先より数節の芽に翌年の花芽が形成されます。秋季の降霜前に濃紅色に紅葉し落葉します。日本には1951年(昭和26年)導入があり、現在までに多数品種が導入されています。国内で育成され農水省品種登録の品種には「おおつぶ星」「あまつぶ星」「はやばや星」「うつぎ青」「じんば青」「えぼし青」などがあります。 生育環境は、寒冷地及び高冷地が適し、我が国の本州以北および四国九州地区の準高冷地の気候でよく育成する。枝は−30℃位までの耐寒性がありますが、耐暑性はやや劣ります。休眠芽の萌芽には、冬季の気温7.2℃以下の時間が800時間以上の低温は必要です。冬季が温暖で、低温要求量が不足する地区では育成が不揃いになります。土壌は、pH4.3〜5.5の強酸性土壌が適し、有機質の多い砂土壌で保水性がある条件が必要です。

南部ハイブッシュブルーベリー

南部ハイブッシュブルーベリー ハイブッシュの作りにくい冬期温暖地帯でも作れる低温要求時間の少ない(休眠が浅い)ハイブッシュでフロリダ州に自生するダローアイ(常緑性)との交配によって生まれた品種群である。多数の品種が育成され導入が続いています。

半樹高ハイブッシュブルーベリー

半樹高ハイブッシュブルーベリー ミシガン州・ミネソタ州農業試験場が進めているハイブッシュとローブッシュとの交配によって生まれた品種でハイブッシュの半分以下の小型で冬期積雪下で厳しい低温にも耐えられるのが特徴の品種群です。

ラビットアイブルーベリー(原産地アメリカ東南部)

ラビットアイブルーベリーは、果実が成熟する前にウサギの目のようにきれいなピンク色になることから名付けられました。樹体は低木性灌木ですが、樹高は3〜4mに達するブルーベリーの中では最も強勢種の小果樹である。花は4月下旬から5月中旬、薄いピンク色の小花が房状に開花します。果実は直径1〜1.5cm、果重1〜2gの小果が7〜9月に成熟します。葉及び新梢は開花前に成長を開始し、秋季に紅葉しますが落葉は遅く品種によっては年が明けてもなかなか落葉しないものもあります。樹勢は旺盛で生長が速く、耐寒性は弱く、寒冷地では凍害を受け不適です。日本には1964年(昭和39年)より導入があり、現在までに多数品種が導入されています。国内で育成され農水省品種登録には「レッドパール」「オレンジパール」「ブルーパール」などがあります。

ローブッシュ・ブルーベリー

野生種で、アメリカ北東部諸州(メイン州を中心)からカナダ東部諸州や北欧に広く自生しています。大部分は、バレン(石の多い荒地)に自生し、樹高は低く(15〜40cm)、果実は最も小粒で、濃い黒紫色を呈します。北欧を除いた果実の採集面積は約4万ヘクタール(アメリカにおけるブルベリー栽培面積の約2倍))といわれ、機械あるいはレーキ(草掻きなどに用いる農具)を使って収穫されています。収穫した果実は選別後、ほとんどが、"冷凍果実"にされて加工品、ジャムワインなどに広く利用されています。