ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

ブルーベリーと白内障

2014.11.01


目の代表的な病気の中に「白内障」があります。白内障とは、目の中のレンズとも呼ばれている水晶体という部分が濁ってしまう病気です。目のレンズが濁ってしまうために、常に曇りがかって見えている状態です。


「白内障」は、加齢に伴い発症する病気です。なんと、80歳以上の方では、ほぼ90%以上の方に発症する病気です。年をとれば、どなたもかかってしまう可能性のある病気です。



 「白内障」は、水晶体が濁った病気だと述べましたが、<水晶体が濁る>とはどんな状態なのでしょう?それは、水晶体の中のタンパク質が加齢により(活性酸素がたまり)、変性(正常な働きをせず、おかしな状態になること)します。
 わかりやすくたとえると、「目玉焼き」です。目玉焼きを作るとき、卵の白身は、透明ですよね。ところが、加熱することで卵の白身は白くなります。これは、卵の白身の中に含まれているタンパク質がフライパンの熱によって変性してしまうために白くなるのです。


白内障は、目玉焼きとおんなじ・・・


そのような「白内障」ですが、近年の医療の発達によって、手術によりほとんど完治します。主な手術方法は、目の中の水晶体を砕き、そこへ人工のレンズを埋め込みます。今では、日帰りで出来る手術だといわれております。でも、出来る限り、そのような手術は受けたくはないですよね・・・。

 最近、北欧産野生種ブルーベリーが「白内障」を抑える働きがあることがわかりました。
年をとると白内障になるマウスに北欧産野生種ブルーベリーを与えなかったマウスと与えたマウスでしばらく観察すると・・・

 そう!北欧産野生種ブルーベリーを食べ続けたマウスは、目が白く(水晶体が白く)濁りませんでした!!また、北欧産野生種ブルーベリーを食べ続けたマウスは、活性酸素が食べなかったマウスと比べてひくいことがわかりました。


サビつきレベル・・・すなわち、活性酸素の量が減った


 このことから、北欧産野生種ブルーベリーは、活性酸素を減少させることによって、白内障を抑えているはたらきがあることがわかりました。
 さらに最近では、北欧産野生種ブルーベリーが水晶体の中のタンパク質を凝集する(変性したタンパク質が集まって塊をつくってしまう)のを防ぐこともわかっています。
 食欲の秋である今日この頃、目の予防もかねて、おなかいっぱいブルーベリーを食べてみたいと思います(^_^)


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寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所