ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

ブルーベリーを食べて糖尿病予防

2014.11.01


 皆さん、こんにちは。今回は、6月13日に行われた第19回全国産地シンポジウム「2014ブルーベリーin広島大崎上島町」から津田孝範 先生が講演いただいた内容から北欧産ブルーベリー抽出物による糖尿病の予防について詳しく・分かり易くお伝えさせて頂きたいと思います。


 ブルーベリーが糖尿病について良いと以前、コラムで書きました(「ブルーベリーが血糖値を抑える」)が、ブルーベリーには、血糖値の上昇を抑える働きがあることが臨床研究(実際にヒトをもちいた研究)でわかったのですが、そのときは「何故、ブルーベリーが血糖値を抑えるのか?」については、明らかにされていませんでした。津田先生の研究グループは、北欧産野生種ブルーベリーが血糖値を抑える理由について見出されました。


 私達ヒトの体は、細胞は約60兆個の細胞で出来ています。細胞は、糖質(グルコース)を取り込み、エネルギーに変えています。その糖質の取り込みに欠かせないタンパク質があります。それが「インスリン」なのです!
糖尿病のヒト、すなわち「血糖値が高い人」は、インスリンに対しての反応が悪いので、細胞の中に糖質が取り込まれず、血液にあふれているのです。(糖尿病と聞くと「太っている人」をイメージしやすいですが、実は、細胞の中は、飢餓状態なんですね!:U型糖尿病)(「ブルーベリーが血糖値を抑える」参考) そのために、次々と細胞が死んでしまいます。さらには、全身で様々な症状や合併症が生じます。
このように糖質は、私達の細胞(特に脳細胞)にとって欠かすことの出来ないエネルギー源です。もし、不足してしまったら・・・実は、私達の肝臓が糖質を生み出してくれます。 ところが、インスリンが正常に働かなくなり、糖質が細胞に取り込まなくなったら、肝臓が勘違いして、糖質をますます生み出し、血液に送りこんでしまいます。しかし、その糖質も細胞には、取り込まれません・・・。このように糖尿病は、負の連鎖を生じます。


津田先生の研究グループは、糖尿病のマウスに北欧産野生種ブルーベリー抽出物を与えたところ、様々な細胞で糖質の取り込みが促進し、また、肝臓での糖質の生み出しを抑制することがわかりました。これらのことに伴い、血糖値を低下させました。さらに、北欧産野生種ブルーベリーには、インスリンに対しての働きを促すことが出来ることがわかりました!



 ブルーベリーは、本当に様々な機能を持っていますね!知れば知るほど驚きの連続ですね!!


<<<ブルーベリーの秘密 トップページへ

<<<ビルベリーを食べてメタボリック予防?!

>>>次のページ:ブルーベリーと白内障

寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所