ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

機能性表示食品について 消費者庁の新たな取り組み

2016.02.01


みなさん、こんにちは。前回と引き続いてシンポジウムでお話させて頂いた内容の一部をお伝えします。

今回のテーマは、【機能性表示食品について】です。すこし長文ですが、おつきあいください。この制度は、2015年の4月から開始されました。

みなさまは、食品やサプリメントを買うときに色々な情報があると思いますが、どんな情報に注目して選ばれますか?
価格?賞味期限?その食品についてのテーマ?中身の成分やその量?・・・皆様が食品やサプリメントをご購入時には、色々考えて購入されると思います(中には何も考えず、選ぶ方もいらっしゃいますが)。
私たちが、購入する食品については実に様々な情報が書いてあります。先ほどの価格もそうですし、賞味期限も重要な情報です。


皆さまは、その中でも特定保健用食品(通称”トクホ”)をご覧になられた経験はありますでしょうか?よくこのトクホ商品を見ますと、「(食物繊維が含まれるので)おなかの調子を整えます」や「(難消化デキストリンが含まれるので)脂肪の吸収を抑えます」、または「(大豆イソフラボンが含まれるので)骨の健康を大切にする方にお勧めです」のようなキャッチフレーズとともに、インパクトの強い”トクホ”マーク(ヒトが両手を広げバンザイしたマーク:右記)が表記されていますね。

”トクホ”商品は、その商品の効果や安全性の情報を国(消費者庁長官)が審査した結果、具体的な健康作用の表示を許可しています。しかし、この”トクホ”、商品に健康作用を表示できるのですが、表示する健康作用や体の部位が限られています。そこで、「健康作用(機能性)を分かりやすく表示した商品を増やし、消費者が自身の健康維持のために正しい情報を得て、食品を選択できるようにしていこう」という主旨で、【機能性表示食品制度】が始まりました。つまり、機能性を表示できる体の部位や表現の幅が広がったのです。


この制度によって、”トクホ”ではなくとも、事業者は安全性の確保と科学的根拠を消費者庁に届出することで、商品の機能性をパッケージに表示することができるようになりました。例えば、「ビルベリー由来アントシアニンにはピント調節力を改善することで目の疲労感を和らげます」というように、“目”や“疲労感”などの表記も可能になったのです。

機能性表示食品は、生鮮食品などにも適応が可能です!実際に、温州みかんやもやしなどの生鮮食品が既に販売されています。そのため、いつかブルーベリーについても「ブルーベリー果実が○○(体の部分)の○○に良い」との表記がされる時を心から願っています。


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寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所