ブルーベリーのひみつ(ブルーベリーの機能性)

ブルーベリー機能性研究の歴史

2014.09.01


皆さん、こんにちは。ブルーベリーと目の関係について本コラムにていくつかご紹介させて頂きました(「ブルーベリーと目の病気について」、「ブルーライトとブルーベリー」、「ブルーベリーと眼精疲労 」)が、今回は、ブルーベリーが目にとって良いと言われ始めた歴史についてご紹介させて頂きます。

ブルーベリーが『目にいいのではないか』といわれ始めたのは、第二次世界大戦中にイギリス空軍のパイロットがブルーベリーのジャムを食べ続けた結果、「敵の飛行機が良く見えた!」と証言したことがキッカケです。


その後、詳しく調べた結果、アントシアニンという青紫色の色素が、目の網膜*の中に入っているロドプシンというタンパク質に働きかけるということがわかりました。


このロドプシンは、光を受けると分解し、電気信号を脳へ伝えます。そこで、私達は、初めて”モノ”が「見える」のです。ただし、ロドプシンは、分解したままでは、モノをみることが出来ないので、また、元に戻ります(ロドプシンの再合成といいます)。ロドプシンの分解と再合成を繰り返すことで、ヒトは、『モノを見る』ことができます。


ただ、ストレスや加齢などによってロドプシンの分解と再合成が低下した際、モノが少し見にくくなります。アントシアニンは、ロドプシンに働きかけ、分解と再合成、両方共に促進することがわかりました。




当時の科学では、検証に不十分なところもありましたが、最新の研究で十分に検証され、認められ始めています。
それから、数十年、今では、様々な目の病気においても、最新の研究がなされ、アントシアニンが目においても良い働きが期待されることがわかってきていますし、ヒト臨床研究も行われています。今後も研究が継続され、一刻も早く、ブルーベリーが目に良いことを証明されることを祈るばかりです。


※カメラのフィルムとなる部分であり、像が写る部分です。私達が”モノ”を見るために必ず必要な部分です。

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寄稿者プロフィール

わかさ生活研究所