2014.08.15
みなさん、こんにちは。今日は、ふと昨年の『ブルーベリーシンポジウム』のことを思い出しました。昨年の『ブルーベリーシンポジウム』では、岩手大学の渡邉先生が素晴らしい講演会をされていらっしゃいました。その講演会の中にブルーベリーの病気(主に感染症)について述べていらっしゃいましたので、本日は、そのことを書きたいと思います。このコラムの目的である機能性とは少し離れますが、お付き合いください。
ブルーベリーの病気の原因の一つにウイルスがあります。ヒトでもインフルエンザウイルスなどにかかると病気になってしまいますね。ブルーベリーにおいてもウイルスが原因となって病気になる場合があります。昨年、渡邉先生が発表されたブルーベリーのウイルスの一つに新種のウイルスである「ブルーベリー赤色輪点ウイルス(BRRV)」があります。
主な特徴は、葉の表面に赤い斑点が出来たり、葉や枝に赤いリング状の点(輪点)が出来たり、また、果実には、成熟する際に斑点や輪点の様子が認められるようです(但し、品種によっても特徴は、異なるみたいで“デゥーク”では、全体が完全に濃青色に着色するため、もともとの病変のあった果実の判別がつかないとのことです)このウイルスに感染すると光合成が急激に減少します。
ただ残念なのが、この病気に対する防除が出来ないことです。感染経路もはっきりとはわかっていませんが、接触感染を引き起こすという情報もあります。このため、剪定時のハサミからも感染が考えられます。感染樹を見つけたら、速やかに焼却処分されることを推奨されています。
ブルーベリーもヒトも病気は、早期発見・早期治療が重要です。今の技術の発展から言えば、病気やウイルスの遺伝子を予め発見し、早期治療に望むことも可能かなと先生の講演会を拝聴しながら、感じました。
今後、より科学技術の発展により素早くしかも安価で病気の早期発見できる技術並びに治療技術の開発が進むことを心から願っています!!
詳しい情報は、
【日本にみられるブルーベリーのウイルス病】
に渡邉先生・磯貝先生による執筆がされています。
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