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白紋羽病の防除・対策

長野県
伊藤ブルーベリー農園 伊藤 利定


ブルーベリーはかからないといわれていた白紋羽病について少し書いてみたいと思います。
2008年春、落花後前年まで元気に働いてくれていた5本ほどの12〜13年生株で樹勢衰弱が見られ、2週間ほどで枯れてしまい掘り上げてみると根は黒く変色し白いカビが一面に有り、コルク状に腐敗しボロボロとおれてしまい、もしかして「紋羽病」か?

病株を持ち長野果樹試験場へ。
長野県で初の白紋羽病発生確認とのこと。
試験場の指導で防除および隣接樹の予防をしたが重症株は効果が劣りあきらめて新しく植えなおした。
植えなおしには半径2m深さ50〜60cm掘り上げ病根を取り除き、フロンアシドSC500倍液80〜100リットルを准注しながら埋め戻し苗木を薬液(フロンサイドSC500倍液)に20〜30分ひたしてから植え付ける。5〜6年は発生は見られず元気に働いてくれる。

樹勢衰弱が見られた時、株元へ桑の枝(25cm〜30cm)を5〜6本さしておき15〜20日後抜き取り枝先に白カビ(紋羽菌)を確認した時、防除(准注)する。また発生場所を中心に半径20〜40cmに桑の枝を2.5〜3m間隔でさしておき時々抜き取り枝先の白カビの有無を確認する。(紋羽病は桑に食い付きがよいから。)

ブルーベリー圃場には桑園・果樹園の跡地、雑木林の隣接地は避けたほうがいいと思います。(畑に紋羽菌がいると思われるから)。
健全・元気・樹勢維持に努めれば発生は少ないと思われる。
長野県の防除対策については別紙の通り。
今回の紋羽病対策について、長野県果樹試験場の協力をいただきました。




更に詳しい情報が必要な方は
フロンサイドSCのサイトにて使い方など写真入りで紹介しております。