第20回全国産地シンポジウムは、6月19、20日、福島県・三春町にて約300名の参加者の下、無事に終了しました。心配された梅雨空でしたが、2日間とも天候に恵まれ、現地見学の4農園では、実行委員の方々をはじめ多くのボランティアの皆さんのご協力により、初夏の三春町の風を満喫できました。
基調講演の「伝えることの大切さ、伝わることの素晴らしさ」のお話に涙する参加者の姿が、忘れられません。
シンポジウムでは東日本大震災から丸4年が経過した福島県の農家の実態が明らかにされ、復興を願うブルーベリー栽培者の生の声を聞くことができました。関係者の皆さんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
一般社団法人日本ブルーベリー協会
お待たせいたしました。要旨販売開始いたしました。
“ブルーベリーin福島・三春町”に参加して
今年の産地シンポジウムが福島県三春町と決まった時、私は必ず参加しようと思いました。
14年前に実家の父が亡くなり、耕す人をなくした畑が荒れていくのが忍びなく、私に何ができるのかと考えたり調べたりしました。それ以前に長野で生のブルーベリーに出逢って忘れられないでいた私はそうして1年間後、「女・子ども・年寄り向きの・・・」という謳い文句に背中を押され、全くの素人の身で苗を植えたのが始まりでした。
2011,3,11、あの日私はブルーベリー畑で作業をしていました。原発事故による放射能の拡散・汚染で、「作っても食べられないならもう続けられない」と絶望的な気持ちになりました。おそらく協会員で一番零細な私ですらこうなのですから「福島の皆さんは・・・」と胸をえぐられる思いでした。
その後、空間線量や実の線量を測定して、栽培を続けられることが分かった時には本当にほっとしました。畑にいるのがとても心地よく、私が育てたブルーベリーを待っていてくださる方がいて、「美味しい!」と喜ばれるのが何より嬉しいです。車で1時間の通い百姓はいろいろ苦楽あります。近年の収穫時期のこの暑さはまさに“想定外!”とても体にこたえますが、「作りたくても作れない人がいる。作れるのだからできる限り頑張ろう…」と思ってきました。
ですから福島・三春町のシンポジウムには必ず参加して、現地を見て福島の生産者の皆さんのお話を聞きたいと思ったのです。
原発事故で甚大な被害を受け、それこそ夢も希望も歴史も未来もみんな奪われて、「ブルーベリーはもう作れない…」と絶望された皆さんが、今またブルーベリー栽培に一生懸命励んでいらっしゃいます。先の見えない不安や苦悩をそれぞれに抱える皆さんをこんなにも生き生きと笑顔にもさせてくれるブルーベリーの魅力・農業の力は偉大だと感じました。
『三春の里ベクレルセンター』では、町が無料で農産物などの放射線量の測定をしています。これが、生産者にも消費者にも安全・安心の確かな裏付けとしてとても重要で、素晴らしい施策と思います。
今年、三春町でのシンポジウムに参加して本当によかったです。各地から参加された方々との交流も楽しく“収穫”が沢山ありました。記念にタチアオイを1鉢買い、ブルーベリー畑のそばに植えました。優しいピンクの花が三春町のイメージにぴったりです。ブルーベリーもこの花も一緒に大切に育てていくつもりです。
三春町の皆さんに心から感謝いたします。有難うございました。
◎福島民報
ブルーベリー農家に活力を 19日、20日 三春で全国シンポジウム 実行委員長千葉さん 歌制作、準備は万全
ブルーベリー生産者集う 三春で全国シンポ開幕
◎日本農業新聞
福島でブルーベリー全国シンポ「絆の花を」 復興へ元気な産地発信 (2015/6/20)
協会の旗も元気に風になびいておりました。
(協会の旗は他の旗より丈夫な材質でできております!!) →協会の旗のページへ
平成27(2015)年6月19日(金)〜20日(土)
三春交流館「まほらホール」
第1日 6/19(金)
まほらホール・ホワイエ (三春交流館「まほらホール」 三春町字大町191番地)
11:30〜 開場・受付
13:30〜 開会式
13:45〜14:55 基調講演
15:00〜17:00 パネルディスカッション
(移動)
18:00〜20:30 情報交換会(割烹八文字屋)
20:30〜 宿泊 各宿泊先
第2日 6/20(土)
※希望者のみ参加
8:30〜11:30 園地見学
過足ブルーベリーの丘、かおるブルーベリー園、三春滝桜湖ブルーベリー園、むなかた農園
(移動中、滝桜で休憩します)
11:30〜13:30 閉会式、昼食 ガーデンレストランSARARA
13:30出発予定で各宿舎、または郡山駅到着後解散
開会式・基調講演・パネルディスカッション
5,000円
情報交換会
6,000円
三春町内旅館への宿泊(1泊朝食つき)
7,000円
園地見学・閉会式(昼食つき)
4,000円
オプション 1日目の昼食
900円
(1)基調講演
演題 『伝えることの大切さ、伝わることの素晴らしさ』
講師 フリーアナウンサー 大和田 新(おおわだ あらた)先生
(2)パネルディスカッション
1.ディスカッションテーマ
福島からのメッセージ
2.内容
ブルーベリー栽培における放射能の除染対策など栽培技術的にかかる検証と、復興を目指す各地の生産者の取り組み、消費者の動向などについて、園芸の専門家、ブルーベリー栽培者、消費側識者による討論と、会場の参加者との質疑を行う。
3.時間
討論等90分間+質疑30分間
Cコーディネーター
日本ブルーベリー協会 顧問 横田 清 先生(岩手大学名誉教授)
Dパネリスト
県農業普及指導員 藤田 剛輝(ふじた たけき)さん …福島県庁環境保全農業課
中通り生産者 木幡 恵美子(こはた えみこ)さん …過足ブルーベリーの丘(三春町)
会津生産者 成田 健太郎(なりた けんたろう)さん …みのり果樹園(会津若松市)
浜通り生産者 遠藤 正彦(えんどう まさひこ)さん …えんどう農園(富岡町→喜多方市)
消費・流通の識者 伊藤 弘雅(いとう ひろまさ)さん …ヨークベニマル堤下店青果マネージャー
6.コメンテーター
講師 大和田 新 先生
(3)情報交換会
参加者間の交流を深めるため、町内の会場において情報交換会(懇親会)を催す。
(4)園地見学
町内のブルーベリー栽培園地などを見学する。
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