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2004年全国産地シンポジウム in やなぎだ 大会レポート

04'全国産地シンポジウム in やなぎだ

大会概要

日時:平成16年6月26日(土)〜6月27日(日)
場所:石川県柳田村(鳳珠郡能登町)

04'全国産地シンポジウム in やなぎだ レポートイメージ
五十里地区(童郎ヶ谷)
 童郎ヶ谷(ワラガタニ)はその名の通り狭い谷合で 1989年に 水田転作作物 として導入され、16名の組合員で 1.2haの面積で発足したところ。バスを降りて林道を歩くこと15分、途中いくつかの園を横に見ながら迫りくる山の影で日照量も少ないかなという印象だ。ハイブッシュは自根栽培は1割ほどで9割はラビットアイに接木栽培されている。地下水位が高く、ハイブッシュは根腐れを起こす。ラビットアイは粘土質でも根は強く、ハイブッシュの栽培を見事に成功させている。見本に掘った穴には水が溜まっていて、地下水位の高さ、粘土質土壌であることが一目瞭然だった。


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モデル農場
 モデル農場も標高260mの山の上、1990年「柳田村ブルーベリー研究会」が誕生し、同時にモデル農場で試験栽培が始まった。生育調査、栽培方法の確立、適品種選択、さらには栽培農家への技術支援を行っている。周囲の土壌はレンガ色の赤土だったが、園の中はもみがら投入、暗渠設備、30cm の高畝に1株当たり80〜100リットルのピートモスを投入し、42品種が植え付けられている。ハウス内では挿し木による苗木生産がされていた。


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柳田食産(株)
 柳田食産(株)は、村起こし事業として第三セクターで 1995年に誕生した。休日ではあったが、特別に稼動する「きのみワイナリー」の見学もでき、ジャムの試食やワインの試飲ができた。  柳田食産(株)の園は、山林を開墾して2000〜2002 年に植え付けられ、面積は1.3haある。 ハイブッシュ が20種類、ラビットアイが2種類植えられている。土壌改良はもみがらと土を混合して、 厚さ50cmに木材チップを敷きつめて植え付けられている。  10年前、日本ブルーベリー協会の発足のきっかけとなった柳田村の見学は、テーマの通り地域振興の原点を見る会でもあった。昼食後の園内ではブルーベリー仲間の和やかな交流の声があちこちで聞こえていた。